睡眠の質が悪い原因とは
季節の変わり目は、朝と夜の寒暖差が激しい場合や急な天候変化の影響で、自律神経が乱れやすいです。その結果、睡眠の質が低下し、日中に眠気やだるさを感じる方も多いでしょう。また、寒暖差の影響で夜中に目覚め、お手洗いに行くことが増えることもあります。
しかし、その「睡眠の質の低下」の理由が 「大きないびき」や「呼吸が止まるような状態」 がある場合は、「睡眠時無呼吸症候群」の可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群の症状とリスク
睡眠時無呼吸症候群とは、鼻や喉の通りが悪くなることで、いびきや呼吸の一時的な停止 を繰り返し、ぐっすりと眠れなくなる病気です。睡眠中の呼吸が止まると酸欠になり、日中の眠気や疲労感、集中力の低下といった生活への影響が生じます。
また、睡眠中の酸素不足を放置すると、体の器官に影響が広がり、高血圧や糖尿病、心臓・脳の病気のリスクが上昇します。
放置せず早めの受診を
睡眠時無呼吸症候群のリスクは、重大な合併症だけでなく、日中の眠気が原因で運転中の事故につながる可能性もあります。これは単なる睡眠不足とは異なる場合があります。
最近、「眠りが浅いと感じることが多い」、ご家族やご友人から「いびきがうるさい」、「息が止まっている」と指摘されることがある、といった自覚症状がある方は、放置して悪化してしまう前に、早めの受診をおすすめします。
睡眠時無呼吸症候群の診断と検査
当院では、睡眠時無呼吸症候群の疑いがある方に対して、まず鼻に関する疾患がないか、鼻腔内をカメラで確認します。また、鼻の形状を確認するためにレントゲン撮影を行う場合もあります。
検査については、アプノモニターというご自宅で実施できる【睡眠時無呼吸症候群の簡易検査】をご案内しています。1時間あたりの無呼吸もしくは低呼吸の回数を計測し、AHIという無呼吸低呼吸指数として数値化することで無呼吸、低呼吸の程度を把握します。
また、病院に一泊し、脳波を測定しつつ睡眠時の呼吸を検査する、睡眠ポリグラフ検査のご案内も可能です。その場合、連携病院への紹介をしますので、ご相談ください。
当院でおすすめの「CPAP療法」
当院では、重度の睡眠時無呼吸症候群の方へ「CPAP療法」という、機械により圧力をかけた空気を鼻に装着したマスクから気道に送り、睡眠時の無呼吸を防ぐ治療法をご案内しております。ご自宅でできる治療法ですので、負担なく導入できます。
いびきや無呼吸の症状、熟睡感がないといった症状がある方は、気になる症状がある方は、一度当院にご相談ください。