豆知識

アフタ性口内炎のお話

■アフタ性口内炎とは

アフタ性口内炎とは数多く口内炎の種類がある中で、最も多く見られる口内炎です。

アフタとは口の中の粘膜にできる表面が白く、大きさが2~10㎜ほどの浅い潰瘍性の粘膜変化を意味しています。

アフタ性口内炎ができやすい箇所としては、口の中の粘膜や、舌、唇の内側、歯茎などです。

アフタ性口内炎ができてしまうと食事をしたり、歯磨きをしたりする際に少し触れただけでも鋭い痛みを感じてしまうようになります。

特に熱い食べ物や刺激性の強い食べ物を口に入れると、より敏感に痛みを感じてしまいます。

アフタ性口内炎は発生してから、治療を行えば1週間程度で治りますが、それ以上経過しても治らない場合は、腫瘍(癌)が潜んでいたり、治るけど何度も再発してしまう場合は、膠原病などの他の病気が関係している可能性があるため注意が必要です、お近くの耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。

 

■アフタ性口内炎の原因

アフタ性口内炎の原因は様々なことが考えられます。

ストレス、栄養不足や睡眠不足による免疫力低下に伴う発症などがあります。

口の中に傷ができてしまい、そこからウイルスや細菌が感染することで発症することもあります。

また、女性の場合は生理前などのホルモンバランスの乱れが原因で発症することもあります。

 

■アフタ性口内炎の治療方法

アフタ性口内炎は根本的な対策ができないため、発症してからの治療となります。

基本的には口内炎自体の痛みを和らげるために、ステロイド剤の塗り薬、貼り薬やスプレーを処方し、場合によってはうがい薬、ビタミン薬などの内服薬を処方することもあります。

アフタ性口内炎は治療を開始したとしても、1日2日で治る病気ではありませんが、処方された薬をしっかりと使うことで、痛みを感じる期間を短くすることは可能ですので、焦らずに治療を進めていきましょう。

 

■アフタ性口内炎にならないために

アフタ性口内炎を作らないためには、口内の清潔さを常に維持することが大切です。

またストレス、寝不足、ビタミンB群の不足に注意するとよいでしょう。

 

監修 札幌市東区 あべ耳鼻咽喉科アレルギー科クリニック 院長 安部 裕介

 

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